家づくりのテーマを見つける

まずどのような生活がしたいのかテーマを見つけましょう。それによって家の作り方もかなり違ってきます。家づくりのテーマがしっかりすることで家全体のイメージや間取り、設備などがおのずと決まってくるものです。

住まいの設計は暮らしの設計、設計には十分な時間をかける

設計は、家ができ上がってからの生活シュミレーション。設計段階で、機能面や空間のイメージを十分チェックしておきましょう。計画案をしばらく眺めていると、いろいろな問題点や新しい提案が生まれてくるものです。図面上で様々なことをチェックして、それらを解決するとともに、最終的にコストを踏まえ全体的な整理をする必要があります。後から変更すると時間もコストもかかります。設計には十分時間をかけましょう。

2.jpg

強度の面、コスト面からも、家の構造はシンプルが理想

地震に強く、ローコストな住宅の理想型は、日本の伝統の住まいである、「古民家」です。古民家はシンプルな構造でできており、地震時の力の流れも明快なので、建物自体に強度があります。また古民家は少ない部材、少ない手間で作ることができるので、ローコストな住宅だといえるでしょう。あれも欲しい、これも欲しいとむやみに部屋を増やしたりすると、全体に凸凹のある不整形なプランとなり、コスト面、強度面から見て、あまり良くありません。

日当り、風通しを重視し、自然の力を活用する

冬、日当りがよく、夏、風通しの良い家を造りましょう。それだけで、暖房や冷房設備が不要になったり、冷暖房機器を使用する時間を短くできます。太陽の光や熱、空気の流れ、大地の熱など、自然の持つエネルギーを生かした住まいをつくりましょう。

日当たり通風.jpg

木材や自然素材を生かし、加湿調整のできる家をつくる

シックハウス症候群に代表されるような体に悪い素材や、地球環境に悪影響を与えるような素材、その可能性がある素材ではできる限り使わないようにしたいものです。自然素材を使って呼吸する家を造りましょう。木材等の自然素材は湿度の高いときには水蒸気を吸収し、乾燥したときに水分を放出して、室内の湿度を調整します。

1.jpg

地盤調査を早めに行い必要であれば補強する

住まいで最も大切なのは、家を建てる土地の地盤。どんなにしっかりした重厚な住まいを建てても、地盤が柔らかくては、時間が経つにつれて家が傾いてしまいます。調査の結果、地盤改良が必要になった場合、それなりの費用がかかります。地盤調査は、全体の予算を決める前に行いましょう。

周辺環境との調和も考えて家や庭をデザインする

自分の家が建つことで、周囲の景観が少しでも良くなるようにしたいものです。家づくりでは、隣近所の建物や庭との調和も考えることが大切です。

蔵街並み.jpg

コストとデザインのバランスを考える

安くてよい家にするためには、限られた予算の中で、優先順位を決めてコストバランスを良く振り分けることが大切です。住宅を建てるのにかかる費用は設計・施工だけでなく、地盤調査・補強、火災保険、登記費用等もかかってきます。その分の予算も是非考慮して置いてください。

作り手と直接合って話信頼関係を築く

信頼できる人に家づくりを頼むには、まず合って話を聞き、施工例を見せてもらうのが一番。良い仕事をする地域の建築家や工務店はたくさんあります。

住み良い家は暮らしながら作り上げていくもの

住み良い家は、暮らしの中で育て作り上げるもの。時間が作り出した落ち着きある家は素敵です。子供の成長や、高齢者との同居等、生活の変化で住まいも変わっていくものです。ライフスタイルの変化を予想し、適応できる住宅を目指しましょう。

内観木.jpg

参考文献:「いい家」はローコストで建てる 永岡書店

      結設計室 関谷真一(監修)